飲食店向けリピーターアプリを提供するにあたり、
「PWA(ウェブアプリ)」と「ネイティブアプリ(ストア公開)」の
違い・コスト・メリットを整理した資料です。
飲食店の来店客向けアプリは PWA(ウェブアプリ)で十分です。
お客さんは目の前のQRコードを読み取って使うだけなので、App Storeに載っている必要がありません。
PWAなら island80側のランニングコストはほぼゼロ。利益率が最大化できます。
「ストアに載せたい」というクライアントがいれば、オプションとして追加料金で対応すればOKです。
ブラウザで動くWebサイトだけど、スマホアプリのような見た目と操作感を持つもの。 QRコードを読み取るだけで使える。ホーム画面にも追加可能。
App Store / Google Playに公開する、いわゆる普通の「アプリ」。 ダウンロード&インストールして使う。
クライアントへの請求額ではなく、こちら側のインフラ・維持コストの比較です。 この差がそのまま利益率の差になります。
| 費目 | PWAのみ (Cloudflare) |
PWA + Google Play |
PWA + 両ストア |
|---|---|---|---|
| ホスティング・インフラ | |||
| ホスティング | 0円 | 0円 | 0円 |
| ドメイン | 約1,500円/年 | 約1,500円/年 | 約1,500円/年 |
| SSL証明書 | 0円(Cloudflare無料) | 0円 | 0円 |
| バックエンド処理 会員・ポイント・クーポン等の動的機能 |
約770円/月($5) | 約770円/月($5) | 約770円/月($5) |
| 実装リソース(AIエージェント) | |||
| Claude Code Max 20x × 2 制作・保守を担うAIエージェント |
約62,000円/月($400) | 約62,000円/月($400) | 約62,000円/月($400) |
| ストア関連 | |||
| Google Play 登録 | 不要 | 約3,800円(初回のみ) | 約3,800円(初回のみ) |
| Apple Developer Program | 不要 | 不要 | 約15,000円/年 |
| Apple手数料(アプリ内課金) | 不要 | 不要 | 売上の15〜30% |
| 年間合計 | |||
| 初年度 | 約755,000円 | 約759,000円 | 約774,000円 |
| 2年目以降 | 約755,000円 | 約755,000円 | 約770,000円 |
| うちAIエージェント | 約744,000円/年(全パターン共通・固定費) | ||
テーブルやレジ横にQRコードを置くだけ。お客さんはスマホで読み取ればすぐ使える。ダウンロードの手間がない。
Cloudflare Pages上で動かせばホスティング費0円。何店舗増えても追加コストはほぼ変わらない。利益率が最大化する。
機能追加やバグ修正をしたら即反映。App Storeの審査待ち(数日〜2週間)が不要。クライアントの再ダウンロードも不要。
マルチテナント構成にすれば、1つのアプリ基盤で何十店舗でも運用可能。店舗が増えるほど利益率が上がるモデル。
PWAはスマホのホーム画面にアイコンを追加できる。見た目はネイティブアプリとほぼ変わらない。
Appleの審査はルールが頻繁に変わり、リジェクト(却下)されることも。PWAならこのリスクがゼロ。
クライアントの中には「ストアに載っている=ちゃんとしたもの」と感じる方もいる。ブランドイメージを重視する場合のオプション。
ネイティブアプリのプッシュ通知はPWAより到達率が若干高い。ただしiOS 16.4以降、PWAでもプッシュ通知に対応済み。Apple Developer Programへの加入も不要(WebKit公式ブログで明記)。ホーム画面に追加していることが条件。
App Store / Google Playで検索して見つけてもらえる可能性がある。ただし飲食店アプリの場合、この流入はほぼ期待できない。
Bluetooth、NFC、バックグラウンド処理など、PWAでは対応できない機能が必要な場合。飲食店のクーポン・ポイントアプリでは通常不要。
「御社専用のアプリを作ります」と言えば、初期費用で数十万〜百万単位の見積もりが出せる。 PWAなら実質数万円で作れるものでも、「アプリ」と呼ぶだけで価格が跳ね上がる。 開発会社にとってはPWAを正直に提案するメリットがない。
ストアに公開すると、OSアップデート対応・審査対応・証明書の更新など、 やることが増える。これを理由に月額保守費(2〜5万円/月)を正当化できる。 PWAなら保守はほぼ不要なので、この収益源がなくなってしまう。
「App Storeに載ってる=ちゃんとしたもの」という感覚がまだ根強い。 「QRコードで開くウェブアプリです」より「御社のアプリがストアに並びます」の方が、 営業トークとして刺さりやすい。技術的な中身は同じでも、見せ方の問題。
基本はPWAで提供し、ストア公開は希望するクライアントにだけオプションで対応する。
これが利益率を最大化しつつ、クライアントの多様なニーズに応える最適解です。